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スリアインタビュー『ヨガと私』vol.1~後編~ byマキノカオリ

2021.01.29
  • suiraアンバサダーコラム

スリアインタビュー 『ヨガと私』
ヨガとのかかわり方にフォーカスしたインタビューの配信をスタートしました。
スリアが選んだ、『ヨガと私』 ぜひご覧ください。

~屋久島の自然と共存する丁寧な暮らし~

<後編> マキノカオリさん

 

2010年、ヨガをはじめてから4年という短期間で、アシュタンガヨガの正式指導者になったことでも有名なマキノカオリさん。スリアのアンバサダーとしても活躍していました。2016年以降は、“世界自然遺産の島”屋久島に拠点を移し、ヨガで心身の健康を保ちながら「自然と共に暮らす・人々の織りなす暮らしこそがアート・芸術は究極のシャーマニズム」をテーマにした『生活芸術』の代表として、仲間と有機発酵しながら豊かに暮らしてます。スリアインタビューのトップバッターを飾るマキノカオリさんに、ヨガのことや屋久島の生活について聞きました。

――(以前のお話しは「インタビュー前編」をご覧になってください)

 

村上華子)どんな経緯があって、屋久島に移住したんですか?

 

マキノカオリ)はじめて屋久島に来たのは2012年。アシュタンガヨガの友人に会いに来たのがきっかけでした。実はその友人、屋久島に住みはじめてからヨガをしなくなったんです、その理由が知りたくて。…ここに来たら衝撃でした。“暮らしそのものがヨガ”だったんですね。それまでのインド熱が嘘の用に冷め、幾度も屋久島へ足を運び自分を感じました。屋久島は目に映る情報のほとんどが大自然。人間の意識によって造られたものが少なく、自然が自分の中の自然を引き出してくれます。その後、私の全てを応援してくれていた夫が癌で亡くなり、ひとりでの子育てに限界を感じていた2016年3月、再び訪れた屋久島で移住を決めました。

 

華子)暮らしそのものがヨガ。それは「屋久島の暮らし方・生き方=ヨガ」ということですか?

 

カオリ)そう。南インドのマイソールで練習するのが“ヨガっぽいこと”と思っていたけれど、インドに滞在している間は、家事も仕事もないからバカンスのようなものだったから。それって、アーサナの練習だけっていうこと。暮らしから離れていたんです。でも、住みたい土地にしっかり根を下ろし自ら暮らしを彩る丁寧な暮らしがありました。インドで経験したリラックスした感じに、安定した暮らしが加わったというか。

 

華子)理想的ですね。では屋久島の暮らし、魅力を教えてください。

 

カオリ)とにかく自然の素材が豊富!フルーツは庭で採れるし。野生に返っている(笑)最近はお米づくりにも挑戦しました。自分達で育てた無肥料・無農薬の完全自然農法(「DEEP ORGANIC」と呼んでいます)のお米で、これから酵素玄米をつくるのが楽しみ。年間降水量が多いことで有名な屋久島ですが、屋久島は山と里の高低差が近距離で激しく、雨が降ると一気に全てが一掃されて、山も海も、私たちも浄化します。それだけではなく、海辺に行けばあちこちに流木や珊瑚のような美しいお宝に出会えます。生活芸術の仲間と拾ってきた自然の素材を使って、色々なアート作品をつくり空間を彩っています。私は運がいいそうで、これまでにも驚きのお宝たちが我が家にやってきています。

▲フルーツがお庭で採れるという、なんとも豊かな自然環境が魅力の屋久島の生活。

▲カオリさんが挑戦した、無肥料・無農薬の完全自然農法「DEEP ORGANIC」お米の栽培。お仲間と稲刈りの様子。

 ▲お仲間のひとりが16年前に生んだ「生活芸術」。必然的なほどに屋久島に集まった親友たちで自然有機発酵しながら現在に至ります。それぞれが自然を生かすアーティスト。自らの歓びを大切に、これまでにも数多くの方々と時間、空間を彩り続けています。

 

華子)ヨガとの向き合い方はどうでしょうか。

 カオリ)今は自宅で自分のヨガの練習をしながら、一緒に練習生にも教えてるというスタイル。時々「洗濯物があがったから干してくるね!」とか言って(笑)生徒さんも好きな時間に来て、ヨガをして元気に帰っていく。

 

華子)指導の内容は、アシュタンガヨガのレッスンですか?

 

カオリ)パタビジョイス先生のアシュタンガヨガをベースにしていますが、基本的にヨガで整体をしているので、各々練習の内容は違います。カラダは私が担当して、生活芸術にはココロのスペシャリストがいます。これまでにも島外から数多くの方が来島して、心身ともに癒されてお帰りになりました。アシュタンガヨガは「ヨーガ・スートラ」であり、人々を輝かす術のひとつ。ですが、現在はアシュタンガヨガと言えば「ヨーガ・スートラ」ではなく、パタビジョイス先生の方が有名になっていることから、ひとりひとりの魂が歓びに満ち溢れるよう願いを込めて、生活芸術で提供するレッスンでは、『クリスタルヨガ』と呼んでいます。

 

華子)なるほど。では、誰にでも実践できるレッスンという事ですか?

 

カオリ)生徒さんの中にはシニアの方や、ヒザや腰に痛みを抱える人もたくさん。そういう人に、どこからその痛みが引き起こされているか。痛みのケアをすると共に、日頃どういうことを注意したらいいかなどもアドバイスすることで、みんなどんどんよくなっていく。

 

華子)みなさん元気になって輝いていく。そこにはカオリさんの豊富な運動経験や整体師としての経験も生かされているのでしょうね。

 

カオリ)屋久島は他県ほど、まだヨガが知られていません。私も宣伝のほとんどSNSでHPも持っていませんが、最近は口コミでどんどん広がってきました。島のおばちゃん達が「マキノさんが膝を治してくれるよ〜」と広めてくれて。そういうのもすごく自然な流れ。あととにかく、ヨガするのに空気が美味しい!それよ、本当に。

 

◇マキノカオリ

プロフィール 

生活芸術代表。世界自然遺産の島屋久島に暮らす。幼い頃から現在までの運動経験、また運動指導経験、整体師としての経験は、凝り、痛み、歪みの調整も含め、その術を本人に理解して頂きながら指導を行なっております。一生の間、自分のカラダ、そしてココロを理解し続けることは、自分と深くつながるヨガの醍醐味です。

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◇聞き手:村上華子

プロフィール

2004年にヨガを始め、綿本彰氏にヨガを学ぶ。ヨガ仲間と共に『HAS YOGA銀座』を設立。
また、ヨガの指導のかたわら、中医学をベースにした薬膳フードデザイナーの資格を取得し、ヨガと薬膳のコミュニティー『季結び庵』を主宰。
ヨガによる心身の健康法に加えて、日本の風土、四季の移ろいに合わせた薬膳(食養生)のレクチャーも行い、自然と調和した、心地よい暮らし方の提案している。

2015年~アジア最大級のヨガイベント『ヨガフェスタ横浜』に、講師として毎年登壇。
さらに、ヨガを中心に心と体に向きあうための記事を執筆する編集・ライターとしても活動の場を広げ、様々な角度からヨガの魅力を伝えている。

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