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スリアインタビュー『ヨガと私』vol.5~後編~ by髪林靖子

2021.10.08
  • コラム

■スリアインタビュー『ヨガと私』

ヨガとのかかわり方にフォーカスした、インタビューの配信をスタートしました。

スリアが選んだ『ヨガと私』ぜひご覧ください。

Vol.5 <後編> 髪林靖子先生

 

総合商社で勤続10年。バリバリのキャリアウーマンから、ヨガインストラクターに転身した髪林靖子先生。東京品川区にあるアットホームな街で、地元の人が集うヨガスタジオ『studio blue 旗の台』を立ち上げました。ヨガスタジオは今年で3周年。順風満帆な日々を送っているようにみえる髪林先生ですが、実は、悪性リンパ腫という大病を患った大変な時期も・・・。ご自身の体験を活かして『がん経験者のためのヨガクラス』を行うなど、がんサバイバーの方に寄り添う活動も精力的に行っています。

 

 

――以前のお話しは「インタビュー前編」をご覧ください。

 

村上華子:2009年に卒業した、アンダーザライトヨガスクールの養成講座の同期と作ったヨガプロジェクトチーム、『high5yoga(通称ハイファイ)』の活動に加えて、髪林先生個人でも様々な場所でヨガを指導する経験を積んでこられました。そこからスタジオを経営するまでに、どんな経緯がありましたか?

 

髪林先生:2016年、秋葉原の駅近くに『StudioTao(現在は閉店)』というヨガスタジオを立ちあげるので、プロデューサーになってくださいと言われて。そこではじめてスタジオの運営に携わるようになりました。その翌年に、友宏先生(現『studio blue 旗の台』のマネージャー)と『KT Yoga promotion』というプロジェクトチームを起業しました。

 

華子:それが今の『studio blue 旗の台』になる、ということですね。スタジオに所属するヨガインストラクターから個人経営者へと。責任も増えてどきどきしますね。スタジオを主宰、運営しようと思った理由は何ですか?

 

髪林先生:今のスタジオの前身になる『KT Yoga promotion』をやっていた時に、少しずつ生徒さんが増えていって、「自分はこれで通用するんだ!」という自信が出てきました。でもその時は、レッスンする場所を借りていたので、自由に使える場所をつくりたいと思って。

 

華子:自由に集える場所、生徒さんが戻ってこれる場所があるっていいですよね。

 

髪林先生:そう、戻って来る場所!そいうところになればいいなと思って。

 

華子:ブルーという名前の由来とは?

 

髪林先生:友宏先生が「ブルーがいい!」といったので、「あぁ、そうですか」という感じで決まりました。(笑)カリフォルニアの海や太陽がコンセプトなので、地球や海のブルーがモチーフになっています。それに、発信地でありたいとう願いもあるので、ラジオの電波のウエイブって意味も。
▲スタジオの“地球とわたしを癒す場所”というコピーにちなんで、海にまつわる企画も多数。写真上)大好評だったハワイリトリート。写真下:髪林先生はルルレモンのアンバサダーとしても活動中、3.11に祈りを送るイベントのひとこまから。

 

華子:素敵ですね。スタジオの内装もブルーと白で統一されていて、気持ちがいいです。スタジオをオープンしてから、今年で3周年になりますよね?

 

髪林先生:もう3年も経つんですね~。この10月15日で3周年。コロナ禍なのでオンラインで三周年記念のイベントを開催する予定です。サイトをリニューアルして、新しいコンテンツもはじまります。

 

華子:おめでとうございます。それは楽しみですね!ところで、話しが変わりますが、髪林先生はここ数年「がん経験者のためのヨガ」をやっていますよね。

 

髪林先生:そうなんです。「ヨガフォーキャンサー」という指導者養成講座で資格を取り、『cwiz(シーウィズ)』というチームで、がんサバイバー向けのオンラインヨガクラスを開催しています。

 

華子:先生ご自身の経験もあるので共感という意味でも、生徒さんにとって心強いクラスになりますね。

 

髪林先生:ヨガって素晴らしいじゃないですか。だから必要な人に届けたいですよね。健康な人がヨガをやるのは当たり前というか、もちろんそれも大切ですが、苦しいと思っている人が、その苦しみを癒すためにヨガがあるといいですよね。今のがんは治療の周期が短い人だと一週間おきの通院なんです。体調が安定していれば、自宅に帰って日常生活をしていることも多い。だから日常生活の中に治療が入ってくるという状況です。でも、頭髪が抜けたり…「自分が変わっていってしまうかも」という変化の中で、メンタルが負けてしまう人もたくさんいらっしゃいます。だから気持ちが負けないように、ヨガがあればいいなと思って。

 

華子:がんの治療は病院にお任せして、その他、心のケアやモチベーションの維持。自宅でリラックスして過ごすためのツールとして、ヨガを提供するということですね。

 

髪林先生:はい。以前よりも検査の仕方が身近になっているし、実は、そこまで過度に怖がるものではないと思っています。あとは、自分の免疫をどうあげていくか。なるべく不摂生をしないように過ごして、ヨガで心から元気になることが大切ですよね。

▲一年かけて準備してきたというオリジナル酵素ドリンク『blue enzyme』。健康需要が高まる今、スタジオでは専門家を呼んで、酵素ドリンクを使ったファスティング体験企画もあるのだとか。

 

華子:先生は具体的に何か気を付けていることはありますか?

 

髪林先生:私は千葉の生まれなのですが、最近地元に引っ越しました。庭があるので管理をしないといけないし、何かと大変ですが、そのかわり生活の質は上がりました。生活を営むってこういうことだな~って。人間らしさを感じています。それに加えて、食の重要性も実感しています。実は、スタジオでオリジナルの酵素『blue enzyme』の販売もはじめました。

 

華子:オリジナルの酵素!?それは興味あります。運動に食のサポートが入るとライフスタイルは大きく変わりますね。サイトがリニューアルしたら、また拝見させてください。今日はどうもありがとうございました。

◇髪林靖子

ヨガ・ピラティス「studio blue 旗の台」主宰。ルルレモンGINZA SIXアンバサダー。人との繋がりを大切にするためのヨガを届けいています。dailyでのヨガクラスはスタジオブルー旗の台とオンラインで同時開催中。

スタジオホームページ

◇村上華子

2004年にヨガを始め、綿本彰氏にヨガを学ぶ。ヨガ仲間と共に『HAS YOGA銀座』を設立。
また、ヨガの指導のかたわら、中医学をベースにした薬膳フードデザイナーの資格を取得し、ヨガと薬膳のコミュニティー『季結び庵』を主宰。
ヨガによる心身の健康法に加えて、日本の風土、四季の移ろいに合わせた薬膳(食養生)のレクチャーも行い、自然と調和した、心地よい暮らし方の提案している。

2015年~アジア最大級のヨガイベント『ヨガフェスタ横浜』に、講師として毎年登壇。
さらに、ヨガを中心に心と体に向きあうための記事を執筆する編集・ライターとしても活動の場を広げ、様々な角度からヨガの魅力を伝えている。

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