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毎日を心地よく!幸福度を上げるセルフケア ~夏バテ対策!太陽に負けないからだ作り vol.2~

2020.07.10
  • コラム

 

こんにちは、suriaアンバサダーの村上華子です。いよいよ夏本番、まぶしい太陽に誘われて、森林やビーチでヨガ!というシチュエーションも増えますよね。でも日焼け、気になりませんか?
こんがり小麦色に焼けた肌は美しいけれど、シミやそばかすができるのは悩ましいところ。
そこで今回は【夏バテ対策!太陽に負けないからだ作り(全
3回)】と題したテーマから、
「血巡り+美肌のための夏の薬膳レシピ」について。食材が持つ力を借りて、ほてった体をクールダウンさせる方法や、美肌を作るコツなど、薬膳の視点からお伝えします。

皮膚は内臓の鏡!スキンケアは
体の内側からはじめよう!

日焼けをしたらどんなケアを行いますか? 日焼け=やけどなので、応急処置では炎症を抑えるために、まずは「過剰な熱を冷ます」のが大切です。次にオススメしたいのが「血を巡らせる」こと。中医学がベースになった薬膳では“皮膚は内臓の鏡”と考えます。つまり、肌トラブルの原因は肌の問題だけではなく、体の内側にある不調が、外側に現れたもの。日焼け後にできるシミの原因は、紫外線という外的な要素のみならず、血巡りの悪さからくる「瘀血(おけつ)」という血の汚れが関係しています。本来なら、ターンオーバーによって、肌表面にできたシミを押し上げ、古い角質と共に剥がれ落ちるとこでキレイな肌に生まれ変わるのですが、体内の血が滞ると、体の末端にある肌に栄養が届かず、肌の栄養不足によってターンオーバーが遅れます。また、血は全身を巡りながら、不要物を回収する働きも担っているため、血巡りが滞ることで、シミの原因になるメラニン(黒色色素)が蓄積されてしまうことにも…。そういう理由から、肌を美しく保つためには「瘀血」を改善することがとっても大切なんですね。それではここから、夏の体の整え、美肌ケアを行うための食材の一例や、日焼け後に食べたい夏の薬膳レシピを紹介していきます。

食材の力を借りて美肌づくり
■夏にオススメしたい食材の一例
<体の熱を冷ます食材>
きゅうり、ズッキーニ、ゴーヤ、大根、ごぼう、冬瓜、水菜、アスパラガス、セロリ、レタス、トマト、キャベツ、メロン、すいか、マンゴー、グレープフルーツ、びわ、キウイなど。 

<血巡りに効果的な食材>
オクラ、小松菜、青梗菜、パセリ、茄子、ピーマン、レンコン、紫蘇、みょうが、黒豆、サバ、さんま、いわし(青魚類)、黒きくらげ、サフラン、ブルーベリー、さくらんぼなど。

■夏にオススメしたい食材を使った薬膳レシピ

▲写真左:血液の巡りを改善する食材を使った「①サバと茄子のトマト煮」。写真右:「②マンゴーと野菜のサイコロサラダ」。疲れている時でもさっぱり食べられる、ほんのり甘いマンゴーの香りと、塩とレモンのみのシンプルな味付けに。

~日焼け後のシミ、そばかすに効く~
①サバと茄子のトマト煮

材料
サバ水煮缶…1缶

茄子…1

にんにく…1/2

玉ねぎ…1/4

トマト水煮缶…1/2

固形スープの素…適宜

パセリのみじん切り…適宜

オリーブオイル…大さじ2

塩、こしょう

作り方
①にんにくはみじん切り、玉ねぎは薄切りにする。茄子は食べやすい大きさに切る。

②鍋にオリーブオイル大さじ2を入れ、にんにくを散らし、茄子を並べる。玉ねぎ、トマトの水煮、水1カップ、サバの水煮と缶汁、スープの素を全部入れてふたをする。

③約20分コトコトと煮る。塩、こしょうで味をととのえ、パセリを散らす。 

~体の余計な熱を冷ましクールダウン~
②マンゴーと野菜のサイコロサラダ

材料
マンゴー…1/2

大根…100

きゅうり…1/2

アスパラ…1/2

レモン汁…小さじ1

塩…適宜

【作り方】
アスパラは茹でて1㎝に切る。大根、きゅうり、マンゴーをサイコロ状に切り、大根ときゅうりを軽く塩もみして水気を切る。すべての材料を混ぜたら完成。

食事から体を整えるためには、毎日コツコツと季節に合ったものを、美味しく節度を持って食べるのが◎。上で紹介した『夏にオススメしたい食材の一例』の中から、好きな食材をチョイスして、毎日の献立作りに役立てていただけたらうれしいです。そして、「瘀血(血巡り)」の改善には食生活のみならず、ヨガの実践や、お風呂でしっかり湯船につかるなど、全身の血巡りを促進するための生活習慣も大切です。体を健やかに保つことでキレイになる夏のケア、今日から一緒にやっていきましょう!さて、次回は「こもった熱を発散させ、心身を鎮めるヨガ」を紹介します。

suriaアンバサダー 村上華子先生

2004年にヨガを始め、綿本彰氏にヨガを学ぶ。ヨガ仲間と共に『HAS YOGA銀座』を設立。
また、ヨガの指導のかたわら、中医学をベースにした薬膳フードデザイナーの資格を取得し、ヨガと薬膳のコミュニティー『季結び庵』を主宰。
ヨガによる心身の健康法に加えて、日本の風土、四季の移ろいに合わせた薬膳(食養生)のレクチャーも行い、自然と調和した、心地よい暮らし方の提案している。

2015年~アジア最大級のヨガイベント『ヨガフェスタ横浜』に、講師として毎年登壇。
さらに、ヨガを中心に心と体に向きあうための記事を執筆する編集・ライターとしても活動の場を広げ、様々な角度からヨガの魅力を伝えている。

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