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スリアインタビュー『ヨガと私』vol.2~前編~ by森田尚子

2021.02.26
  • suiraアンバサダーコラム

スリアインタビュー 『ヨガと私』
ヨガとのかかわり方にフォーカスしたインタビューの配信をスタートしました。
スリアが選んだ、『ヨガと私』 ぜひご覧ください。

ヨガは“常識に縛られない本来の自分”と繋がること

Vol.2 <前編> 森田尚子先生

フリーダイビングの選手を経て、日本で数少ない“ヴェーディック・チャンティング(ヴェーダのマントラ)”の正式指導者になった森田尚子先生。華麗なる転身を遂げた成功の秘訣は「好奇心のまま動く」こと。バイタリティーにあふれた生き方、ヨガ観について聞いてみました。

 

 

村上華子: 以前、ヨガ雑誌の編集を担当した時に、森田先生には企画の監修をお願いした事も多くて、ヨガについてたくさんの事を教えてもらいました。でも案外、プライベートについて話をうかがう機会がなかったので、今日は楽しみにしていました。森田先生は「フリーダイビング(※)」の選手としても活躍されていたんですね。しかも、日本代表として世界大会に出場するほどの腕前だったとか! フリーダイビングにはヨガの呼吸が役に立つと聞きいたことがありますが、海のアスリートからヨガの指導者に至るまで、どんな経緯がありましたか?

 ※フリーダイビングは呼吸をするための機材を使わず、息を止めたまま水中へ深く潜るスポーツ。

森田尚子: もともと体を動かすことが好きで、今から20年ほど前はサーフィンや素潜りをやっていました。海に入ることは慣れていましたが、ハワイで体験したシュノーケルツアーが大きな転機に。船でガイドしてくれた人達が、プロのフリーダイバーだったんです。彼らが海に潜るとなかなか上がってこない。それに衝撃を受けて「どうしてそんなに潜れるの?」と聞いたら、「秘訣はヨガだ」と言われて。実はその時に、私も週に2回フィットネススタジオでヨガのレッスンを受けていましたが、潜ることとヨガのつながりがよくわからない…。そこで、帰国後にフリーダイビングの練習を始めました。なおかつ「そのためにはヨガを極めるしかない!」と決めたんです。ハマるとまっしぐらですよね。

華子: 旅行のシュノーケル体験がその後の人生を変えるなんて! その後もまた新たな出会いがあったとか。

 森田先生: はい。“日本で一番深く潜る”と呼ばれるレジェンド、篠宮龍三さんから指導を受けるようになり、練習を重ねるうちに「他の人よりも長く息が止まる」という自分の特技に気がつきました。そそのかされてフリーダイビングの大会に出場するようにもなって。龍三さんから素潜りを教えてもらう代わりに、私が龍三さんにヨガを教えるという関係性もできました。

 華子:ご縁が繋がりますね。フリーダイビングと平行して、どんな風にヨガのキャリアを深めていったのですか?

 森田先生: 当時は今のようにヨガスタジオが多くなくて、ヨガはフィットネススタジオで習うものだと思っていました。ところが、偶然立ち寄ったカフェでハワイの知人に会い、雑談からヨガの話題に。「龍村修先生(沖ヨガ)」という良い先生がいると聞いたので、その足ですぐに本屋へ行き、龍村先生の著書を調べてスタジオに連絡しました。でも、龍村先生は一般向けのクラスを担当していなかったので、直接指導をしてもらえる指導者養成講座に申し込みをして。とはいえ、目的は“フリーダイビングのためにヨガを極めること”だったので、講座を修了してもヨガの先生になるつもりはなかったのですが…。ちょうど日本はヨガブームの始まり「ヨガの先生が足りない」と言われて、代講レッスンを担当するようになりました。いつしかそれが楽しくなって、気がついたらたくさんのレッスンを受け持つようになり、勤めている会社を辞めたんです。

 華子:すごい行動力ですね! しかも、流れに乗って運を引き寄せるというか。海とヨガの二重生活はいかがでしたか?

沖縄の慶良間諸島にある神山島。「亀が昼寝をしにくる島」にて、亀と潜る森田先生。フリーダイビングの選手時代は深さ30mまで潜り、5分以上も息を止めていたのだとか。

森田先生:ヨガの仕事でお金を貯めたら、一年に2~3か月、沖縄へ潜りに行くという生活のスタイルでした。競技として潜っていた時は、食事も睡眠も、生活のすべてをダイビングに捧げていたので、電車に乗る時も「ここから2駅、息を止める」とか(笑)あと、悩み事があると潜れないので、とにかくすべての問題を解決させておきたかったですね。

華子:「悩みごと」と「潜ること」にはどんな関係が?

森田先生:思考(マインド)の動きは、脳の酸素量を無駄に消費させるから、日常生活の余計な問題があるとうまく潜れないんです。集中を持っていかれるし。大切なのは今に集中すること。全部、繋がっているんですね。

 

――インタビュー記事:後編に続く

◇森田尚子

プロフィール

「ヨーガ・ヴェーダ協会」代表。クリシュナ・マチャリアのヨーガ正式指導者(インド政府公認)。ヴェーディック・チャンティング正式指導者。定期的な渡印で研鑽を積みながら、ヨガの専門誌の企画監修、都内有名スタジオで指導者養成講座のメイン講師の経験等、活動は多岐に渡る。現在Youtubeにて、ヨーガスートラをチャンティングするライブ配信を行っている。

 

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◇聞き手:村上華子

プロフィール

2004年にヨガを始め、綿本彰氏にヨガを学ぶ。ヨガ仲間と共に『HAS YOGA銀座』を設立。
また、ヨガの指導のかたわら、中医学をベースにした薬膳フードデザイナーの資格を取得し、ヨガと薬膳のコミュニティー『季結び庵』を主宰。
ヨガによる心身の健康法に加えて、日本の風土、四季の移ろいに合わせた薬膳(食養生)のレクチャーも行い、自然と調和した、心地よい暮らし方の提案している。

2015年~アジア最大級のヨガイベント『ヨガフェスタ横浜』に、講師として毎年登壇。
さらに、ヨガを中心に心と体に向きあうための記事を執筆する編集・ライターとしても活動の場を広げ、様々な角度からヨガの魅力を伝えている。

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