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毎日を心地よく!幸福度を上げるセルフケア ~夏の疲れを癒し、潤う秋の体へ vol.2~

2020.08.21
  • コラム

みなさんこんにちは、suria アンバサダーの村上華子です。二十四節気では「立秋」を迎え、春夏秋冬の折り返し地点に来ました。そろそろ秋のセフルケアを意識したいところですが、今の猛烈な暑さを考えると、まずは“体にこもった熱を払い”、“消耗した体を潤うこと”が大切になります。そこで、今月のコラムは【夏の疲れを癒し、潤う秋の体へ(全3回)】をテーマにした、秋のセルフケアをお伝えしています。本格的な秋が始まる前に夏の消耗を癒し、実りの秋、枯れない冬を過ごすための準備を整えましょう。

 ここ最近、疲れているのにぐっすり眠れない、皮膚や爪が乾燥している、なんとなく不安感が強いという実感はありませんか? 夏の終わりから秋にかけて、これらの症状が強く出る場合、実は、夏の消耗による「潤い=血不足」が原因かもしれません。

 夏は発汗をすることで、熱を逃がそうとする生体機能を働かせています。ところが、過度に汗をかきすぎることで、血中の水分が失われてドロドロの血になったり、潤いのみならず血をひどく消耗することも。(※中医学ではこれを「汗血同源(かんけつどうげん)」といい、汗も血も同じ源からできていると考えます)。中医学で考える「血(けつ)」は、西洋医学で捉える血液とイコールではなく、もっと広い意味と役割を持ち、生命活動を維持するための基本物質のひとつ。酸素と一緒に血管の中を通り、体のすみずみまで運び、器官、臓器を円滑に機能させる役割であり、言い換えると“心と体を栄養する物質”なのです。そういうことから、夏の消耗によって血を不足することで、体の細部に栄養が行き渡らず、肌が乾燥したり、いつになく不安感が強くなったり(不安を抑制する機能がうまく働かない)、熟睡できなかったり、いろいろな不調が現れます。

 そこで今日は、“夏に消耗した血を補うレシピ”ためのレシピを紹介します。使う食材は、ほうれん草とにんじん、もやしという身近なものばかり。夏バテでお腹の調子がいまいち…という人にも、動物性の食材を使わないので消化に優しくおすすめです。とっても簡単に作れるので、お弁当のおかずの一品として、または日々の食卓の彩のひとつとして登場させてください!

 

◆薬膳レシピの紹介

夏に消耗した血を補う「三色野菜のナムル」

 【使う食材/効能】

・ほうれん草・・・血を補う、体の熱を取り除く。

・にんじん・・・血を補う、消化の働きを整える。目のトラブルにもいい。

・もやし・・・むくみを取り、解毒する。体の熱を取り除く。

・黒ゴマ・・・血を補い、アンチエイジング効果も。

 【材料】

ほうれん草・・・1/2

にんじん・・・5

もやし・・・1/2

黒ゴマ、しょうゆ、ゴマ油 各大さじ1

※適宜(お好みで)すりおろしにんにく

 【作り方】

1、にんじんはせん切りにして1分ゆでる。

2、もやし、ほうれん草を入れて、さらに1分ゆでる。

ゆでた材料をザルに上げて水を切り、余熱が冷めたらもやしとほうれん草はしっかり絞る。

3、ボールにすった黒ゴマ、しょうゆ、にんにくを入れて2の材料とあえる。

4、仕上げにゴマ油をまわし入れ、よく混ぜたら完成。

 

もやしは利尿作用によって、むくみを取り、尿と一緒に体のこもった熱も排出してくれるので体を涼しくしてくれる食材です。我が家では、夏から秋の初旬に登場頻度が高くなります。キンキンに冷えた飲食物はのどごしが最高ですが、内臓を冷やして胃腸の働きを弱らせるので、結局、食べたものから栄養を補給できず、夏バテを加速されることにも。なるべく「冷たいもの」ではなく、体を涼しくする働きのあるものや、体に不足している要素を補うものを上手に取り入れながら、元気とキレイを取り戻していきましょう!さて、次回はいよいよ最終回「自然とつながる呼吸法」を紹介します。

suriaアンバサダー 村上華子先生

2004年にヨガを始め、綿本彰氏にヨガを学ぶ。ヨガ仲間と共に『HAS YOGA銀座』を設立。
また、ヨガの指導のかたわら、中医学をベースにした薬膳フードデザイナーの資格を取得し、ヨガと薬膳のコミュニティー『季結び庵』を主宰。
ヨガによる心身の健康法に加えて、日本の風土、四季の移ろいに合わせた薬膳(食養生)のレクチャーも行い、自然と調和した、心地よい暮らし方の提案している。

2015年~アジア最大級のヨガイベント『ヨガフェスタ横浜』に、講師として毎年登壇。
さらに、ヨガを中心に心と体に向きあうための記事を執筆する編集・ライターとしても活動の場を広げ、様々な角度からヨガの魅力を伝えている。

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